点眼薬 の 有効期限は

開封した点眼薬はいつまで使ってよいのか

点眼薬の外装フィルムには、有効期限が印刷されています。これは、あくまでも指示された条件(冷所保存とか室温保存とか薬品ごとに保管条件が記載されています)を守って保管した場合に、開封したときに薬品の効果が保たれていることを保証するものです。ちょうどお菓子や食品の包装袋に表記されている賞味期限と同じように考えて構いません。
従いまして、これはあくまでも未開封の状態における有効期限であり、開封してからもこの有効期限まで使用可能ということを意味していません。食品やお菓子と同じように、開封したならば、表記されている賞味期限まで品質が保証されることはなくなります。通常、1カ月以内に消費してください、と処方箋薬局から薬を手渡されるときに指導されます。
理由は、ふたつあります。1つは容器の中で細菌が繁殖する危険が日数が延びるほど増えてくるという事実。もう1つは、薬品の効果が日数が延びるほど低下してくるという事実です。
複数の点眼薬を処方された場合に、それぞれ室温保存、冷所保存、暗所保存など別々の保管指示がされていると、きわめて面倒に感じます。このようなときには、簡単に考えて、すべて冷蔵庫で保管するのが得策です。冷所保存と指示されている点眼薬を室温に置いておくと、効果が減弱しますが、室温保存と指示されている点眼薬を冷蔵庫に入れても、効果は減弱しません。また、点眼する時刻に家にいないのであれば、携行して外出している間は、冷蔵庫に入れることができません。この場合、常温で持ち運んで構いません。できるだけ可能な限り、という条件で良いのです。もしも、冷凍食品のように厳密に温度管理を要求するものであれば、処方箋薬局から自宅まで持ち帰るあいだも、保冷剤で冷却しなければなりません。点眼薬に保冷剤を添付する処方箋薬局を私は知りませんので、そんなに厳密なものではない、と考えて大丈夫です。