流涙症

ちょっとしたときに涙がこぼれてきます

風が強いわけでもないのに、涙が貯まって物がぼやけて見えます。ときどき涙がこぼれるので、ハンカチが手放せません。(冬、気温が低いときに外出すると、目の表面を保護するために、通常よりも涙が多く分泌されます。これは正常な涙の分泌です。)
涙は、上まぶたの耳側の奥に位置する涙腺で分泌され、上および下まぶたの鼻側にある涙点で吸入され、涙小管、涙のう、鼻涙管を通って鼻に流れます。子供のころ、泣きじゃくると、涙が鼻に流れてグスグスします。これが涙の正しい流れですが、高齢になると、管が狭くなって流れが悪くなります。

りゅうるいしょう

診察では、まず生理食塩水を通して、涙の通り道の点検をします。この操作によって詰まりが改善する場合があります。この処置を繰り返しても良くならない方には、手術をお勧めします。
(不愉快でも、手術はしたくない、とそのままずっと涙にハンカチで対処される方は大勢いらっしゃいます。)